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youtube更新してます!



お久しぶりですShinya's Studioです。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

こちらのブログはシステムが古いためnoteにくらべると書きづらく更新する頻度が低いのですが、気が向いたら更新したいと思っています!

さて最近UADをようやく買いましてなんとなく触って見たので動画を撮ってyoutubeにあげました!
Mac内の画面を撮影してアップするのは簡単でいいですね!

UADに興味ある方は是非見てみてください。




2本目はDSPメーターも表示させてたのでより参考になるとおもいます!

チャンネル登録もよろしくお願いします!今年(2021年)中に1000人行ければいいなぁと思っております!w

マイクの音量差をまとめてみた



こんにちはShinya's Studioです。

以前からマイクの音量差がわかっていたら便利だなと思っていたのですが、ようやくやる気になったのでまとめようと思います。

今回はNeumannの87Aiを基準にだいたい何dB違うかを、各社スペックを元に有名どころのマイクをチョイスして比較したいと思います。特性はカーディオイド比較です。

例えば歌録りで87Aiを使っていてM149に差し替える場合はマイクプリを何dB下げると言うような感じです。大抵マイクプリは5dBステップなので(4000Gとかは6dBかな)5dBステップで書きます。

訂正や追加希望があればお知らせください。

+5dB

+4dB
Neumann M149
47mV/Pa1(本体にPadなし)

0dB

これが基準です。

Neumann 87Ai 
28mV/Pa1(=-31dB?)(その他10dBのPadあり)


-1dB
Sony C800G/9X
-32±2dB(0dB=1V/Pa、1kHz) 

-5dB


-3dB 
AKG C414XLS(C414XL2、C214、C314も同じ)
-34dB( ± 0.5dB) re 1V/Pa (その他6dB/12dB/18dBのPadあり)

-3dB
Earthworks SR30
20mV/Pa (-34dBV/Pa)

-10dB


-9dB
Earthworks SR25
10mV/Pa (-40dBV/Pa)

-10dB
AKG C451B
-41dB re 1V/Pa(その他10dB/20dBのPadあり)

-11dB
Neumann U47 fet
Supercardioid (8 mV/Pa; 40 - 16,000 Hz) (その他10dBのPadあり)

-15dB


-16dB
Yamaha Subkick
Bidirectional (4.5 mV/Pa; 50 - 2000 Hz) 

-20dB


-20dB
Shure Beta57A
-51 dBV/Pa (2.8 mV)

-25dB


-23.5dB
Shure SM58
-54.5dBV/Pa (1.85mV)

-25dB
Shure SM57
-56.0 dBV/Pa* (1.6 mV) 

McDSPのアップグレードについて



こんにちは。Shinya's Studioです。

2020年も11月の末になって寒い日が増えて来ました。

さて今日はMcDSPのアップグレードについて書こうと思います。

その前にMcDSPの思い出について少し、、(笑)

McDSPとの出会い


McDSPとの最初の出会いは、私がまだスタジオに入りたての頃。
マスタリングでお世話になったAudio Cityの今は亡き北村さんが使用されていました。ML4000です。

Audio Cityは中野にあったマスタリングスタジオですが、スタジオには

巨大なラージ、
ベーゼンドルファー
ノイマンのM269
CDドライブが数十台

という印象。年が結構離れていましたのでいろいろ教えていただきました。

その後もスタジオのアシスタントの時にエンジニアでいらっしゃっていた某エンジニアさん。
私の尊敬するエンジニアさんで、今の私の基礎の一部となった方ですがミックスではFilterBankを使われていました。言うとバレるかもしれませんがそのエンジニアさんは

プロコン、
Fairchild 670、
リバーブのQRS、
特注のFostex

の持ち込みで有名な方です(笑)
Filterbankは今も使っていらっしゃるかは分かりませんが。。

上記はかなり前の話ですが、ここ最近のことでいうと去年かな?東京渋谷の専門学校TSMにあるイベントでお邪魔させていただいたのですがMcDSPの代表のColin McDowellさんがAPBの宣伝で来日されていました。

一通り説明を聞いたあと、なにか作って欲しいプラグインはないかみたいなことを言われていたので私の大好きなEMIのTG2のコンプを作って欲しいと言っておきました。実現しないと思うけど(笑)

McDSPのアップグレードについて


さてお待たせしました。アップグレードについて書きます。
2020年も11月になってブラックフライデーの季節になりました。
McDSPも例外ではなくセールが開催されています。そこで私のiLokアカウントの一部をお見せしましょう(笑)

mcdsp3.png

これが私のiLokに入っている全てのMcDSPのライセンスです。2008年のものがありますね、、

そして今年のアップグレードの内容がこちら↓

mcdsp.png

今だとV6のnativeは3つあるから499ドル出せばeverything packが買えるのかな?

そこで疑問が。バンドルも実は今セールをしています。こちら↓

mcdsp4.png

このRetro Packというのを買えば入っている3つのプラグインを足せてAny5 でいけるんじゃないかなと思ったけど、流石に無理かなと。(ML4000はDemoだった、、)

でも駄目元でサポートにメールして見ると「大丈夫だよ」と!!
合わせて「個別のプラグインは重複できないからRetro Pack2個買ってAny6にはならないよ!」と言われましたが、流石にそれはねw

ということは現状any2で最低549ドル出せば買える。
Retro Packを買えば49+399で全部入りが448ドルで買える。←今ココ

さらに単体プラグインの6030なんかも29ドルセールなのでany7だと
49+29+29+299で406ドルで買えるのか、、

検討中


うーん。今だと43,000円かぁ。
サポートに聞いといて申し訳ないけど、全部入り4万円で使うかなぁ(汗

正直今もってるCompressor BankとAnalog ChannelがあればRetro Packだけでもいい気がするなぁ、、
今持ってるライセンスを見ていただくとお分かりの通りFilterBankも今となっては他にEQの選択肢があるし、、

iLokに入っているバージョンが書かれていないCompressor Bankはv5だと思うけどv6もあるから重複して使えないしなぁ。というかv6って少なくとも2015年からあるのか。

何かMcDSPでオススメありますかね?
他にも買うべきものがありすぎて、、、

なぜ電源で音が変わるのか



こんにちは。レコーディング機器メーカーのShinya's Studioです。

今日は電源についてのお話です。
巷ではオーディオ機器に関して高級な電源ケーブルや絶縁トランス、my電柱など電源に関わる話が割と出て来ると思います。

電源で音は変わるのか


そもそも電源で音は変わるのか。Shinya's Studioとしてはもちろん変わると言う認識です。
そこで今回はなぜ音が変わるのか解説したいと思います。

なぜ電源で音が変わるのか


なぜ機材の電源で音がわかるのでしょうか。

それは電源の音を聞いているからです。
一気に怪しくなって来ましたね〜(笑)

でもShinya's Studioはプロ用レコーディング機器メーカー。プラシーボではなくちゃんと解説します。
(分かりやすくするためにざっくりとではありますが、、)

アクティブ素子には3つ以上の端子がある


音を増幅するには何かしらのアンプを使います。

アンプの中にはアクティブ素子が必ず入っています。アクティブ素子とは真空管、トランジスタ、FET、オペアンプなど電源が必要なものです。

トランスで昇圧することもできますが、トランスはエネルギーの変換を行っているだけです。電圧をあげれば電流が小さくなります。

アクティブ素子には3つ以上の端子があります。それぞれ回路によって使い方は異なりますが、増幅回路の場合
・入力用
・電源用(出力兼用の場合がある)
・グランド用
の3つは必ずあります。

Transistor.png
上にトランジスタを使っためちゃくちゃ簡単な回路図をのせました。
四角で囲まれている部品がトランジスタです。

トランジスタは3本の足があります。真空管やFETもほぼ同じです。
3本の足のうち、
B(ベース)という足に信号を入力、
E(エミッタ)と言う足にGND、
C(コレクタ)と言う足に抵抗を介して電源(図では+18V)を接続します。

するとコレクタから入力信号が大きくなったものが出て来ます。

これが簡単なアンプの構造です。

アンプの動作原理は入力信号が直接出て来るわけではない


先ほど入力信号が大きくなって出て来ると書きましたが直接出て来るわけではなりません。

「アンプの仕組みはよくわかってないけど、ボリュームを回せば入力信号が大きくなるんでしょ?」
と思っている方もおられるかもしれませんが違います(笑)

イメージとしては入力信号が電源をコントロールして、入力信号の大きい版を電源から生成して出力しています。

もっとイメージしやすくすると人間が金属をつかって巨大な人型のガンダムを作る感じでしょうか?(笑)
人間が大きくなったわけではなく人間に似たロボットを金属でつくるイメージです。

オーディオアンプでいう電源は、ここでいうロボットの材料、金属にあたります。つまり金属の量以上の大きさのロボットは作ることができません。

アンプも電源が18Vだとすると18V以上出力することはできません。回路の定数によって出力しようとすることはできますが、電源電圧を越える時に波形の形が18V以下で止まります。それが歪みです。
(ロボットでいうと材料以上の大きさのものを作った時にどこか部品が足りない状態)

そして、電源の質が悪いとどうなるかはもうお分かりになるかと思います。
電源を用いて「入力さん」が「出力さん」を作りますので「出力さん」の質も悪くなります。

錆びた金属でガンダムを作ると錆びたガンダムができます(笑)
アルミニウムでガンダムを作るとアルミニウムのガンダm(

例えば電源にノイズが乗っている場合、出力にも同じノイズが現れます。
この場合出力のノイズをEQでカットすると音の周波数特性にも影響が出ますが、電源にフィルターを入れたりノイズの対策をすることで出力の音の周波数特性に影響を与えることなくノイズを除去することができます。

電源の対策については?


電源にも気を配った方がいいですが、電源の対策についてはまた別の話。
電源ケーブルで音が変わるかという質問には、「現状電源ケーブルが問題点であれば変わる」ということだと思います。他にもっと問題点があればそちらを解決した方が効果はあります。

例えば家の環境だと
電源タップにフィルター付きのものを使ってみる。
冷蔵庫やエアコンなどノイズを出しそうなものとはタップやブレーカーを分けてみる。
など。

ハムノイズなども実際50〜120Hz程度であればブーンとは聞こえないと思いますが、商用電源は基本的に歪んでおりその倍音成分が耳につくように思います。
電源対策をしてその歪みをできるだけ改善することでハムノイズが出ていたとしてもブーンとは聞こえないようにもできると思います。

またランチボックスなど電源が選択できる場合は何個か試してみる、または用途に合わせて選んでみるなど。

ランチボックスについては懐疑的な方もいらっしゃいますが、SSLやNeveのコンソールももちろんスロット式、APIはむしろランチボックス自体。
ランチボックスは±16Vの32Vですが、Neve 1073は+24Vなので1073よりヘッドマージンが取れます。ちゃんと設計されたものであれば問題ないと思っています。

先日TascamのAV-P250Sを買いました。これは電源の質を改善する目的もありましたが、アクティブスピーカーを導入したのでディレイ付きの電源スイッチで電源管理をしたい目的に導入しました。

音に関してはかなりスッキリした印象がありますが、同時に机の高さも変えてしまったのでその影響もあるかと思います(汗

というわけで


今回は電源で音が変わる原理についてでした。
ぜひ原理を理解された上で意味のある改善をしていただければと思っています。


1U76、1176のGRメーター調整方法



こんにちはShinya's Studioです。

今日は1U76、1176、1176系コンプレッサーのGRメーター調整方法について書いておこうと思います。

1176系のコンプは電源(特にメーターが関係する-10V側)がディスクリート回路でできていることがあります。
通常電源は専用ICで組まれていることが多いですが、1176系はシンプルになっています。

デメリットの1つとしては部品周辺の温度や入力電圧によって出力も若干ふらつきます。それが影響してGRメーターのゼロ位置が動くことがあります。そのため1176系のコンプには調整用のトリムがついています。

ちなみに本家マニュアルは下記です。

英文ですが25ページに解説があります。

それでは調整の仕方を解説していきます。

0、調整の前に


調整の前に注意点をかきます。

VUメーターの下にいかにも調整できそうなトリムがありますが、これはVUメーター自体の調整をするものですのでGR調整時には触らないでください。

1176-2.jpg

調整をしたい時、それっぽいものを回したい気持ちもあると思いますがグッとこらえてください!w
知らない場合は説明書を見るか、知っている方(できれば販売店、代理店またはメーカー)に聞いてください。
不安な方は自分でやらずに詳しい人にやってもらいましょう。

「VUメーター下のトリム」を触ってしまった場合は、まず元に戻すことをします。
1176の電源を切った状態でメーターの針が下がっているときに画像のゼロ%の位置まで針が来るように「VUメーター下のトリム」で再調整してください。

1、電源をいれてしばらく待つ


前述の通り、ディスクリート(今回は特にダイオード)は周辺温度や電源電圧によって出力の電圧も変化し、GRメーターの針が動きます。

1U76の電源を入れてメーターはGRモードに切り替えてください。リリースつまみはメーターの動作に影響しますので最速(時計回りに回しきった状態)にしてください。

電源投入後すぐは内部の温度が上がり続けるため30分程度待ってください。冬場は1〜2時間ほど必要な場合があります。

逆に言うと使い始める1時間前くらいには電源を入れたいです。

2、GRメーターの針が上がってきて落ち着いたら調整を開始する


針が落ち着いてきたら調整をします。
電源投入時すぐに調整をしたところでまだ上がり切ってない状態だと調整する意味がありません。

調整するトリムは下記の画像の部分にあります。

1176-3.jpg

1U76AC_InFPF_F_GR.png

InputとOutputの間にある穴の中にトリムがあります。外には露出していません。
1U76も同様です。

これを右(時計回り)に回せば針が右に、左(反時計回り)に回せば左に回ります。これで以上になります。

その他注意点


機材を外に持ち出す場合、調整した環境と電源電圧が違う場合は再度調整する必要があります。

1U76、1176は基本的に117V動作ですので100Vなど明らかに電圧が違う場合はメーターの位置もおかしくなります。メーター位置がいつもよりかなりずれている場合は電源電圧を疑ってください。
1U76の100V仕様のモデル等はかならず100Vでご使用ください。
(他メーカーでユニバーサル電源の場合は問題ない場合があります)

ご自身の所有物ではなくレコスタ、リハスタなどの機材を使用する場合はマナーとして勝手に調整したりせずスタッフに一声かけるか、スタッフに調整をお願いしてください!