Avid HD Nativeのいろいろな不明点の答え合わせ
こんにちはShinya's Studioです。
Shinya's Studioは機材メーカーなのですが、中の人は一応レコーディングエンジニアなのでレコーディングやミックスももちろんしていますが、基本的にはスタジオでやっていたので自宅にはあまり機材がありませんでした。
しかし最近のいろいろな事情が絡んで来て家での作業が増えたのと補助金などもあって家での機材を揃えつつあります。
そのなかでオーディオインターフェースもある程度しっかりしたものを用意したいと思ってきました。
これまではMOTUの893mk3を10年近く使ってきましたが、そろそろ買い換えたいなと思っていました。
Shinya's Studioは機材メーカー。できればアナログの入出力が8ch以上でアナログ機材を「行って来い」させたい。ただ8chのしっかりしたAD/DAがついているI/Oはかなりお値段がする、、
そこでHD Native Thunderbolt+192I/Oをまさかの2020年に自宅用に導入しました(笑)
192I/Oはもう10年以上前の機種。デジタル機材としてはアウトのような気がしますが、数年前まではレコーディングスタジオと言えばコレでした。192I/Oを否定してしまうと数年前のレコーディングスタジオを全て敵に回すことになります(笑)
今数十万円出せばもっといいものは手に入りますが192I/Oは前述の通り「信頼と実績」が他と全く違います(笑)
と言うわけで、お待たせしました不明点を箇条書きで答え合わせしたいと思います。
1、まずHD nativeとはなにか
まずHD nativeについて詳しくは調べていただきたいのですが、ThunderboltがついているMacでDigilink接続のインターフェースを動作させることができます。ProtoolsはUltimateで使用可能です。動作はDSPを積んでいないのでCPU負荷になります。
HDXだとやはり導入コストが高いのと、PCIeなのでMacProを買うか、マグマ的なシャーシが必要になります。システムが大きくなりますね。。
HD nativeは定価13万円です。中古で89,800円くらいであればいいなと思っていたのですが、某楽器店で55,000円で買えました!いい買い物でした。ヤフオクではもう少しお得に買えるかもしれませんが保障という面ではちゃんとしたところで買ったほうが安心です。
2、I/Oは何が使えるか
I/OはAVID系だとHDIOやOMNIなどMini Digilinkが付いているものですが192I/Oも使えました!
今回導入するきっかけになったのも192I/Oが使えるかと言うことでした。
なぜ192I/Oを使うかと言うと前述の「信頼と実績」、あとは価格です。
192I/Oはヤフオクで買いましたが、出品者は日頃お世話になっている目黒の某ショップ(笑)
何かあっても安心です!HD nativeは再登録ができましたがこちらはできないと言うことを前提で送料入れて2万円弱で購入できました!
付いていたカードはADが1枚(8ch)、DAが2枚(16ch)、DDが1枚です(8ch)。
これだけで「アナログ行って来い」が8chできます。
I/Oは他にfocusrite、prism、apogeeなどいろいろ出ていると思います。
3、ProtoolsはUltimateが必要か
HD nativeはHDシステムを動作させるためのものなのでUltimateがあるに越したことはないのですが、Ultimateも結構高い、、(笑)
しかしHDシステムとして使わないでCore audioのI/Oとして使えばいわゆる無印のProtoolsで使用可能です。メリットは192I/Oなどを使うことができると言う点。
protools firstは試してないのでわかりませんがおそらく使えると思います。
4、I/OなしでHD Native Thunderboltのヘッドホン端子だけで使えるか
これはAvidに聞きましたが無理だそうです。実際ダメでした。192I/Oをつなぐと使えました。出先でMBOX的な使い方ができるのかなと思っていましたがダメみたいですね。
ヘッドホンアウトがI/Oに影響しているということは192I/Oじゃなく他のI/Oをつなぐとヘッドホンアウトの音質も変わるのでしょうか?気になりますね。
5、Digilink I/Oライセンスは必要か?
まずDigilink I/Oライセンスについてですが、Ultimate環境でDigilink機器を使う場合「Digilink I/Oライセンス」と言うものが必要になってきます。私はこの機会に知りました、、
HDIOなどAvid製品を買うと付いてくるらしいのですが、サードパーティ製を買うと別途このライセンスが必要になるそうです。ちなみにこのライセンスはiLok管理ですが4万円もします(笑)
で、192I/Oには付いていないので本来は必要なのですが、前述の通りCoreAudioで使う場合こちらも不要になります。買わなくてよかったです、、
6、Protoolsは最新バージョンでも動くか
これはProtools 12以降192I/Oは怪しいのではと言う声もいただいたのですが、ひとまず現状で最新のProtools 2020で音を出すことはできました(笑)
メーカー的にサポートしているかは不明ですが何か不具合があればまた追記したいと思います。
7、最低限必要なものは何か
つまり192I/Oから音を入出力する上で最低限必要なものはなんでしょうか。
○Thunderboltのついたmac(またはwindows?)
○HD native Thunderbolt
(Thundeboltケーブル、Mini Digilinkケーブルが付いてきます)
○192I/O
○Protools
○Digilink変換ケーブル(MiniDigilinkケーブルを192I/OのDigilinkにつなぐために変換が必要になります)
○D-subケーブル(192I/Oのアナログ入出力はキャノンではないのでD-subケーブルが必要です)
変換ケーブルは6,400円ほどですが、イケベさんポイントがあったので3,000円弱で購入できました!
D-subケーブルは買えば1万円くらいするのかな?自分で作ればとりあえず2ch出すだけなら2千円でできるかも。
MacやProtoolsは持っていたので今回購入したのはHD native、192I/O、変換ケーブルで合計8万円ほどでした。
まとめ
というわけでざっくりと導入時に気になった不明点を書いてみました。
もしI/Oを増設したい場合もまた2万円で192I/Oを買ってI/O同士をつなぐDigilinkケーブルやBNCケーブルなど追加すればいいだけなのでかなりコスパはいいと思います(笑)
今回はまずMac book air2012で試してみましたが、実際はMac mini 2012で使う予定です。
8年前のモデルですが、Corei7のクアッドコア2,6GHz、メモリ16GB、SSD 500GBの割と全部盛り+High Sierraにしているのでまだ戦える気がします。
他にも疑問点があればどこかにコメントください。
何かあっても責任は取れませんがHD nativeと192I/Oオススメです。MOTU 896mk3から192I/Oに変えてやはり聞きなれた音になりました(笑)
ちなみに24インチのメインディスプレイをThunderbolt経由のDVI、23インチのサブディスプレイをHDMIで表示させていたので今メインディスプレイが映りません(笑)
HD native ThunderboltにThunderboltのパラがあればよかったのですが。。
ひとまずHDMI-DVIケーブルを買ってサブディスプレイはUSB3,0とかで動かそうと思います。
ではでは。