EQP-Nutubeの周波数特性をざっくりと、、、
年末の経費対策?で購入した新兵器の測定器が届きましたので早速つかってみました。
測定器は簡易ながらも周波数特性、歪率、位相特性などいろいろ測定ができます。
機材は2016年最後の新商品EQP-Nutubeです。
http://store.shinya-s-studio.com/ca4/53/p-r-s/まずは
EQを入れていない状態。BIASは調整された状態(クリックで2段階大きくなります)
高域がかなり落ちているように感じるかもしれませんが一番上は1MHzです。オーディオ系の方は普段あまり見ないのではないでしょうか?(笑)そしてdBも分かりやすく2dB刻みです。20kHzで約1dB、30kHzで約2dB下がっています。1073よりややきついかなという感じです。これはほぼNutubeの特性だと思います(今回歪み多めにするためにわざと特性を落としているのでNutubeの為にも本当はここまで極端ではないと書いておきますw)。
そして次に
EQを入れた状態。ツマミはすべてオフ、フラットです。BIASは調整された状態
EQ回路を通ることで若干レベルが落ちていますがグラフ縦軸の間隔は同じままです。
高域のロールオフが若干強くなっています。
3つ目は
EQを入れたままBIASをツマミの0付近にした状態
歪のせいでレベルは落ちていますがロールオフは最大です。70kHzで6dBほど落ちています。
4つ目
EQを入れたままBIASは逆のmaxにした状態
歪みのせいでレベルは落ちていますがBIAS 0近辺ほどではないです。ロールオフは無くほぼフラットです。実際フラットというよりはある程度入出力トランスでロールオフしているはずなのでNutubeで高域が上がった状態だと思います。100kHz付近にピークがあるのはトランスの関係だと思います。
最後に
EQは入れたまま今回のEQの特徴でもある20kHzのAIR(シェルビング)でMAXまで増幅した状態
入出力がトランスなので100kHz以上の周波数特性は変わりませんが50kHzまで上がっています(笑)
入出力トランス的にはほぼフラットで100kHz手前からロールオフしていたのですが50kHzまではそれに逆行して増幅されています。
ちなみにEQの最大ゲインはグラフのような10dBではなく16kHzとかそれ以下にすれば高域のロールオフも関係無くなるのでもっと上がります。18dBほどでしょうか。
そしてグラフの縦軸が±10dBしか表示できていないので200kHzでスパッと切れているように見えますがもちろん-10dB以下でなだらかにいます。
どうでしょうか。wavesのQ-Cloneやその他では20kHzまでしか見ることができませんしサンプリングレート196kでも96kHzがギリなので使えるのは結局20kHzくらいまでですが100kHzくらいまで見えると面白いですよね。
他にも測定項目がいろいろありますので時間があればまた載せようと思います。
ちなみに動画を今回2種類作ったので是非見てみてください。