4000EQのEとGの違いについて[その2]
4000Eと4000GのEQの違いその2です。
需要がどうなのか分かりませんが自分のためにも書いていこうと思います。
よくある見た目で分かる内容ではなく回路図を含めて検証します。
と、その前に笑
今回もEQの分類について笑
4000のEQには主にフィルタ、シェルビングEQ、ピーキングEQの3種類がついています。たいていこの3種類です。1073のフィルタやピーキングではインダクタが使われていますが4000ではピーキングでは半導体でシミュレートを、フィルタは抵抗が代用されています。そのため連続可変が可能となっています。
フィルタ(LPF、HPF)はご存知の通りある周波数から上、または下を徐々に削っていきます。
画像はprotools付属のプラグインで100HzのHPFをした様子です。お気付きの通りフィルタは指定周波数で既に3dB下がります。下がり方は指定できます。フィルタは基本的に-6dB/octです。周波数が1/2になればゲインも1/2になります。これを2つ通せば2次フィルタとなり-12dB/octとなります。画像は-12dB/octで50Hzで計-12dBとなります。
4000ではHPFが3次、LPFが2次となっています。1073のHPFは2次ですのでHPFは4000の方が鋭く効きます。
次にピーキングです。
ピーキングはある周波数帯周辺のみを可変します。peak dipのpeakingです。4000Eのベルカーブもこれです。
ピーキングはコンデンサとコイルで周波数を決定します。例えば中心周波数1kと言ってもいろいろな組み合わせができますがコンデンサ、コイルのそれぞれの値で効きだす周波数を決定するためそれがQ(BandWidth)となります。100Hzと10kでも中心は1kですし、500Hzと2kでも中心が1kです。
Qはquality factorの略ですがQが1の時に中心周波数の半分、倍の周波数でゲインも1/2となります。
最後にシェルビングです。
画像は2kHz -12dBのハイシェルビングです。
シェルビングは指定した周波数より上もしくは下を同じゲインで可変します。shelvingとは棚のshelfから来ているんだと思います。スピーカーのbook shelfなども本棚ですが、日本語の棚田とか大陸棚とかの方がイメージに近いかもしれないですね笑
シェルビングもフィルタ同様指定周波数では可変ゲインの1/2となり効き始めはもっと手前からとなります。カーブはこちらもQにより調整ができます。プラグインなどのイメージでは特にハイシェルビングなどで永遠に上まで効いてそうですが、実際のアナログでは使用部品の特性などによりゲインが戻ってきます。Qの広いピーキングのイメージです。
というわけで長文になってしまいましたので今回もここらへんにしておきます。
次こそはEとGのちがいに入れるでしょうか?笑