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オプトコンプの特徴とは



こんばんは!今回はオプトコンプの特徴について書いていこうと思います。
そのきっかけはVPR Optoの2台目が完成したんです!
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まず、コンプは入力信号をパラって制御信号にし、コンプレッサー用の素子を制御してゲインをコントロールするのですがコンプの種類によってその素子に種類があります。
以前の記事と重複してしまいますが素子の種類には
*FET
*VCA
*オプト
*バリミュー
*その他フェーダー
などがあります。

そのなかでオプトコンプというのはオプトカプラーという素子を使います。
オプトカプラーはLEDやランプなどの発光体とフォトセルなどの光によって抵抗値が変わる素子が1つになったもので制御信号の大きさによってLED等の明るさが変化し抵抗値を変えてゲインをコントロールします。

有名な機種はLA2,3,4やCL1などです。LA2,LA3はT4という専用の素子でELという発光体とフォトセルからできています。昔AKAIのサンプラーのバックライトが切れてELシートを交換しましたよね?私はしました(笑)あれです。

FETやVCAなども抵抗値や電流量を変えてゲインをコントロールしますがゲインを下げる時(叩く時)にどうしてもアクティブ素子の性質上歪み成分が発生します。その点オプトコンプは素子にもよりますがパッシブ素子なので歪みの量が少ないです。そのため音色の変化が少なくコンプで音を変えたくないときに有効です。

LA2などはビンテージ機材なので回路構成がトランスと真空管でできているためコンプレッサー素子に関わらず音の変化はありますがShinya's StudioのVPR Optoはトランスレス&ソリッドステート回路で構成しているため音色の変化は少ないです。レビューでもとてもクリアという評判をいただきました。

もともと機材に音色の変化を求めない、またはすでにマイクやHAで音色が決まっていてもうこれ以上変化させたくないという方には有効ではないかと思います。

以前アンケートいただいたときに使いやすいオプトコンプをということでしたのでコントロールするのはツマミ2つだけです。あとはコンプオフスイッチのみ。オプトコンプはLEDが光ってその光により抵抗がかわるという間接的なコントロールなので割とアタックもリリースも遅めです。アタックが強いドラムなんかには間に合わないかもしれませんが「アタックは残したい」とか「割とアタックがない楽器に使いたい」というソースには使いやすいと思います。

スレッショルド固定で入力をあげる76と違ってVPR Optoはスレッショルドを変化させ叩いた分あげるだけなので初心者の方にも使いやすく、プロの方でも録音中にもツマミを変更しやすいと思います。

ディスクリートオペアンプのオプションやアルミパネル仕様もあります。是非ご検討ください。