fader compをつくるぞ!その1
こんばんは。Shinya's Studioです。
https://store.shinya-s-studio.com/ca8/95/p-r-s/
noteは週1で更新しているのですが、こちらのblogの方はかなり開いてしまいました。
ちなみにnoteはこちら。
さて、今回はfader compを作りたい!ということで書いて行きたいと思いますが、まだできていませんのでできるまで分割で紹介したいと思います。
今回は導入編です。
普段はお客さんから問い合わせいただいて特注開始となるのですが、今回はShinya's Studio発案です。
まずはfader compそのものについてです。どう言ったものかというとwavesのvocal riderが分かりやすいかと思います。
https://www.waves.com/plugins/vocal-rider#achieving-perfect-vocal-levels-with-vocal-riderfader compはその名の通りfaderがコンプレッサーの素子となります。プラグインだとフェーダーが動くだけですが、ハードウェアだとモーターフェーダーで実際に動くことになります。
ハードウェアはカレントさんが出されているようですが、実際動作している様子を見たことがありません(笑)
カレントさんのコンプはこちら。
http://www.crnt.co.jp/csp400.htmlカレントさんはShinya's Studioよりもっと業者向けのメーカーさんのイメージですのでステレオではありますがかなりいいお値段します、、(汗
Shinya's Studioではフェーダーを縦にしたいなぁと思っています。アンブレラさんのフェーダーみたいな感じかなぁ。
他のコンプとの違い
1、他のコンプとの違いはまず、音の変化が少ないこと。
コンプレッサーというものは音を圧縮する際に素子が必要になって来ます。VCAだったりFETだったりOptoカプラーだったりバリミュー管だったりですが、その素子を通ることで音が変わります。
フェーダーはただのボリュームなので他の素子に比べると変わりづらいですし、ボリューム程度であればマイクプリなどにもついています。
2、つぎに音を圧縮する素子とGR(ゲインリダクション)メーターの素子が全く同じこと。
たとえば1176の場合は音を圧縮するためにFETをつかいますが、GRメーター用にもFETが入っていて2つのマッチングされたFETでどれだけGRされているかを目視で確認できます。
他のコンプも大抵はアナログかデジタルかのメーターがついていて間接的に確認ができますが、フェーダーコンプは音のGRと目視が同時にできます。分かりやすくシンプルです。
3、タッチセンスをつけて人間の手でマニュアルで補える。
これはGRの素子がボリュームということが大きいですが、動いているフェーダーにタッチするとモーターが無効になり人のマニュアル操作ができます。
ここはコンプをかけたくないとか、この場面は自分でやりたいということができます。
これはプラグインでは難しいと思いますし、主に歌やベース、弦などの録音時を想定しているのでプラグインでは厳しいと思います。
4、小さい時はボリュームを上げられる。
フェーダーを見たことがある方は分かるかと思いますが、フェーダーはマスターフェーダー以外突き上げで10dBとかになっています(フェーダーの後に単純に10dBのアンプが入っているだけですが、、)。
基本的にはVocal Riderに似た形で上から8割のところに0dBがあり、そこにフェーダーツマミが待機していてスレッショルドより大きい場合は下に、小さい場合は上に動くという感じにしたいです。
もちろん無音など小さすぎる場合はあげてもSNが悪くなるだけなのでそこはうまいことします。
これは他のコンプレッサーではないとおもいます。そもそも構造的にVCA系以外はできないです。しようとすると少し複雑になります。
以上
というわけでやりたいのですが、オーディオ部分とコントロール部分はできましたがモーター制御部分がまだ知識不足でどうやっても分かりません。そこで、、、
外注しました(笑)
すごいですね。その道のプロはすぐに上がって来ます。自分発案の機材で外注するというのは非常に楽しいです。自分のアルバムでエンジニアを雇うみたいなものでしょうか。
用途を話して設計してもらいましたが、納品が回路図なのでなんとなく「こうすればよかったんだ」と理解できて次につながります。
あたりまえですがトランジスタ等のディスクリート、オペアンプ、ロジック、専用ICを適材適所で使われているのが分かり感動します。
さっそく実験動画を上げました。
過去にフェーダーのモーターに直接電源をつないで駆動させたことはあったのですが、今回は一歩進んでモーター用のドライバICで制御しています。ボタンを2つ交互に押すことで正転、逆転できます。
これはまだ初歩の初歩ではあるので、正直飛ばしていい行程だったのですが少し思うところがあり仕様変更になりそうです。やってよかったです。
これをコンプの回路で制御できればコンプの完成です。そんな簡単なことではないのですが。。。
興味のある方は少しでもいいのでカンパを是非お願いします。
ドネーション、今流行りだと投げ銭、スパチャですね!完成までの速度が上がります!